ヒトのライフスタイルや、あり方のようなものを見直すことによって、
環境問題
に取り組みます。
既存の学問に、
自然環境のしくみ
・
環境からヒトへ
・
ヒトから環境へ
の視点を取り入れて、「こうしてみよう!」と進んでいく分野です。
江戸時代は、持続可能な社会だったのでしょうか?
ごみ問題
・
環境思想
・
環境経済学
を調べていると、
環境問題の解決方法として、「江戸時代を見習いましょう。」という話をする文献に、時々、出会います。
江戸時代以外では、昭和初期を取り上げている文献も見ますが、
ほとんどの文献は、なぜか江戸時代です。
江戸時代を持ち出す理由は、人によって違いますが、 物質の循環の仕組みができていたことが主要な理由のようです。 物質の循環だけを取り上げれば、江戸時代は理想的な時代だったのかもしれません。 「カムイ伝」を読むと、とてもそうは思えないのですが。。。
「持続可能社会のつくり方 −未来世代を判断基準に加えると何が変わるか」 鈴木嘉彦 著 日科技連 2006
タイトルが大胆です。
副題にもありますが、
環境倫理
の「未来世代の存在」という考え方を、
環境問題解決のための技術や政策のチェック項目にしています。
パラダイムシフトが持続可能社会に必要としています。
総合的な評価方法の観点として、
階層横断・分野横断・対象横断・時間横断を挙げています。
全般的に大学教育を意識しています。
量子力学
のシュレーディンガーが「生命とは何か」という本の中で、
不完全であっても、笑い者にされても、
諸々の技術や理論を総合する仕事に手を付けることの大切さを述べていて、
それに著者は勇気付けられたそうです。
筆者も、著者と似たようなことをこのサイトでやっているので、同感です。
「持続可能社会へ向けた温暖化と資源問題の現実的解法」 御園生誠 著 丸善 2008
環境問題の解決手段として、現実に使われているものについて解説しています。
多岐に渡っています。
データの見方や、コストの考え方等の環境問題に接する時の基本的な姿勢もあります。
「地球環境の物理学」 広瀬立成 著 ナツメ社 2007
20世紀が浪費社会であったことの例示として出ている「戦略10訓」はゾッとしました。
しかし、21世紀になっても、残っている考え方だとも思います。
「サステナブル・ライフスタイルナビゲーション―ユビキタス技術による持続可能消費の最前線」 高岡美佳 編著 日科技連 2007
消費者行動と情報化社会の本です。
アンケート調査による行動分析が、興味深いです。環境ラベルや、グリーン購入の話もあります。
「社会環境学への招待」 高多理吉・野上健治・林泰三・桂木健次 編著 ミネルヴァ書房 2006
・第1章:
環境経済学
の先駆者とも言えるソディの紹介。
エントロピーの増大
が自然の原理としてあるので、無限機関を前提とした経済政策は間違っているという主張。
・第2章:「インセンティブ」と「市民の支持」が社会を良くする動きにつながる。
「共生社会システム学序説 持続可能な社会へのビジョン」 矢口芳生・尾関周二 編 青木書店 2007
・持続可能な社会のキー概念が「共生」だが、あいまいな概念なので明確にする必要がある。
・共生の認知、自然との共生、外国人との共生、景観の中の共生、農業における共生、等のアプローチ
順路 次は 数理社会学・計量社会学