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環境法

環境の法律は、生活に密着しているものから企業を対象としているものまで、いろいろあります。 環境保全 の努力を促すものと、 環境への影響を規制するものがあります。
法理の議論は、非専門家には困難な話なので、筆者は多くを書けませんが、 環境問題 は法律がないと、どうにもならないものが多々あると思います。

法律は世の中の動きを反映しています。 改正や新設は今後もあります。 筆者には、法体系の全容を把握することも、 タイムリーにサイトを更新することもできません。 下記は、重要かつ、当面は廃れないと思われる内容を、 メモする程度で書いてみました。

法律ではないのですが、同じような側面を持っているものとして、 規格 があります。
また、環境法で使っているという話は聞いたことがないのですが、法律(判例)を扱う データサイエンス として、 事例ベース推論 があります。

日本の環境法

環境系資格 がいくつかあります。公的資格は法律によって定められているものです。

環境基本法

PRTR

Pollutant Release and Transfer Register(環境汚染物質排出移動登録)の略です。 事業者による有害化学物資の排出量報告制度です。

廃棄物処理法

産業廃棄物と一般廃棄物によってまず、分類があります。 そして、その下でさらに分かれます。 ごみ問題 に関わる法律です。

世界の環境法

EUがもっとも大胆できびしく、それに他の国が追随する形になっています。 以下は、EUの決まりです。 EUの決まりとは言え、EUに輸出するなら国籍に関わらず、どの企業も守らなければなりません。

REACH

RoHS

電気・電子機器について、 鉛・水銀・カドミウム・六価クロム・ポリ臭化ビフェニール・ポリ臭化ジフェニルエーテル を含むことを禁止しました。 最大許容濃度が、それぞれの物質に対して決められています。

ただし、その物質を使わざるを得ないと判断された用途については、 例外的に使用が認められています。



参考文献

プレップ環境法」 北村喜宣 著 弘文堂 2006
環境法を見る目を養う本とあり、そういう本でした。 環境に関わろうとすると、法の話が重要になりますが、 多くの本は条文が並んでいる(だけに見える)ので、 初学者や独学者には敷居が高いです。 その点、この本は法の考え方を親切に書いているので、 ありがたかったです。 このサイトは「数理」を扱うことが多いですが、 この本は「法理」です。 多面的に 環境 に向き合うという意味でも、興味深い本でした。 扱っている法律は水質・ 廃棄物 ・自然保護・景観保全関係です。


土日で入門、廃棄物処理法」 長岡文明 編著 日本環境衛生センター 2004
「土日で入門」なので、2日間でマスターできる内容かと思いましたが、 文字ばかりのページが100ページくらいありますし、 そんなに易しくないです。 たぶん、「土日に勉強して2・3ヶ月でマスター」のつもりなのでしょう。


ECONOMICS AND THE ENVIRONMENT (経済と環境)」Eban S. Goodstein 著 WILEY 2008
法規制を作るに当たっては、コストや社会的な影響も考えられますが、 そうした 環境経済学 的な内容が解説されています。
米国で法規制が作られるステップも書いてあり、法規制の作られ方を学べる本にもなっています。



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