GISとは、地理情報システム(Geographic Information System)のことです。 地球規模の大規模なデータベースがすでに存在していて、様々な解析が始まっているそうです。
GISは、 計量的な地理学 の中心的な存在です。
地理学は、自然や社会の様々な側面を地図上に分布図として表して、研究してきた学問です。 GISでは、「様々な側面を地図上に分布図」の部分が、「レイヤ」として扱われます。
そして、旧来の地理学では、難しかった分布図間の関係性の調査が、 レイヤ間の関係性の調査として定量的に行えます。 これは、強力です。
GISには2つのデータ形式があります。 用途によって、適した形がありますし、相互の変換もあります。
空間の格子状に区切って、格子毎、あるいは、格子の交点毎の情報を扱います。 例えば、地球状の緯度・経度の座標と、その場所の植生の情報があれば、それはラスタデータです。
いわゆるベクトルのデータです。 始点座標・方向・長さのデータ群になります。
「GISを利用した社会・経済の空間分析」 高阪宏行・関根智子 著 古今書院 2005
カラーの図が多いので、眺めているだけても面白い本でした。
おそらく、店の立地やまちづくりで活用されていそうな内容でした。
具体的な手引書にもなっています。
「GIS自習室 ‐フリー版SuperMapViewerを使い倒そう 」 渡邊康志 著 古今書院 2009
GISのフリーソフトがあるそうです。
「社会基盤・環境のためのGIS」 柴崎亮介・村山祐司 編 朝倉書店 2009
「シリーズGIS」の一冊です。
土地利用・人工・森林・海洋・水循環・ランドスケープ等にGISを使った事例について、コンパクトに紹介しています。
ヘップ
や、
景観生態学
もコンパクトに紹介されています。
エコトープ分析というのは、その場所の自然の貴重さや、代替性の高さがわかるそうです。
「地理情報学入門」 野上道男・岡部篤行・貞広幸雄・隈元崇・西川治 著 東京大学出版会 2001
GISを学問として位置付ける本になっています。
基本的な考え方が、体系的にまとまっている感じでした。
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