問題解決や課題達成 を実際に進める場合、数名から10名程度でメンバーを決めて、チームで効果的に業務を進めることがあります。
チーム活動には、 目的や、メンバーの顔ぶれによって、「小集団活動」や「プロジェクト活動」と言ったものがあります。
小集団活動は、主に同じ業務や、比較的似た業務の人でチームを組む活動です。 日常の業務の中で起きている問題を、順次、改善していきます。
TQM の中には、「とにかく社内の各部門が小集団活動をしていくべきなのだ。」、 という主張があり、啓蒙が進められました。
この啓蒙の中では、「小集団活動 = 改善活動」です。 小集団活動は、海外では「KAIZEN」で通るそうです。 また、小集団活動は、「QCサークル活動」とも呼ばれて来ました。
もともとは製造現場での活動から始まっており、 QCストーリー 、 QC7つ道具 、 生産工学 が効果的なツールとして推奨されています。
小集団活動では、 比較的小規模な問題で、かつ、既存の業務の悪いところを直していくような問題を扱います。
この活動の良いところは、その業務をもっとも深く知っている人による活動なので、内容の深い改善ができる点です。
しかし、その反面、会社の中の小さな範囲でチームを作りますので、いわゆる部分最適になることがあります。 会社全体や、社会全体も含めた視点で進めることが必要です。
社会が大きく変わっていく時の対応や、社会に対する会社の影響を変えるような問題は、 そのチームの業務そのものをなくしてしまうような話になることもあるので、 小集団活動では扱いきれません。
既存のものを根本的なところから変えてしまう方法には、 リエンジニアリング があります。
プロジェクトは、異なる部門から人を集めてチームを組む活動です。 メンバーは、その部門の代表という立場になります。
プロジェクトが扱うのは、まったく新しい事を始める話や、複数の部門が関わっている問題です。
「関係性のパターンと管理会計」 木村彰吾 著 税務経理協会 2003
Activity-Based Costing
、
バランススコアカード
、原価企画、等の管理会計の手法が、チーム活動を活発にし、協力的な関係を作るのに有効、と論じています。
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