先人や他分野の知見を自分のテーマで活用して対策や方策を出して行く方法に、パターンを利用するものがあります。
「 パターン 」というのは、理論や経験則です。 「こういう時には、いつもこうなる。」、「こういう時は、こうした方が良い。」というのがパターンです。 「失敗のパターン」や、「事故発生のパターン」等があります。
パターンは、ひとつひとつは大した事がないかもしれませんが、 体系的にまとめられると、かなりの威力を発揮します。 「人生を成功させるパターン」、「必勝パターン」のような感じで宣伝されている、裏付けの怪しいものもありますが、 まっとうに研究されたものは、困った時のヒントになります。
発想法としてパターンを使う時は、まず、問題になっている事象や物について、当てはまりそうなパターンを探します。 そうすると、「こういう事をやってみると良さそう。」、と言ったことがわかります。 本当に実現可能かを検討して、可能なら実行します。
パターンを使うと、自分だけでは思い付けないようなアイディアが出せます。
パターン言語は、 都市計画 の分野で提唱されたものです。
TRIZは特許を分析して、特許になっている発明に含まれている発想方法のパターン(法則)を分類したものです。 自分の抱えている問題に対して、ちょうど良い発想方法を見つけると、新しい発明がスムーズにできると言われています。
面白いものでは、両立しない目標の、両立のさせ方があります。 時間や空間等を上手に区分すると、それぞれの区画の中では、目標値が変わって来るので、 区画毎の最適化によって、両立が可能になるそうです。
行動経済学 は、人間の経済活動が、完全に合理的な判断でされていないと主張します。 合理的な判断の代わりに、行動パターンの存在も挙げています。
「TRIZの理論とその展開 :システマティック・イノベーション」 産業能率大学CPM/TRIZ研究会 監修 産能大学出版部 2003
8つの技術システム進化のパターン、39の技術パラメータ、40の発明原理、76の標準解を、ひとつひとつ解説しています。
「図解 これで使えるTRIZ/USIT :技術者の創造性を開発する画期的手法」 粕谷茂 著 日本能率協会マネジメントセンター 2006
40の発明原理の図解がわかりやすいです。
「技術者のイノベーション能力を高める思考テクニックI-TRIZ 天才の思考を移植する科学的方法論」 上村輝之 著 日科技連 2014
TRIZは、使いこなせるようになるまでの訓練が大変なので、改良版が出ているそうです。
AFD
も紹介されています。
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