因子とは品質を作るための要素です。説明変数や X とも言えます。 因子には種類があって、それぞれが品質に対する意味を持っています。
制御因子は、 「特性の値を意図的に変化させる因子」という役割を持つ場合があります。 その場合、信号因子と役割が似ています。
実験計画法 では、因子の水準を決めるプロセスがあります。 水準の意味合いは、 データの種類 によって、異なります。
品質工学 の実験には、制御因子・誤差因子・信号因子の3種類がありますが、 それぞれのデータの種類は異なっています。
制御因子と誤差因子は、実験計画法の数理において、 質的データとして扱われます。 一方、信号因子は量的データとして扱われます。
質的データと量的データの違いは、SN比を計算する段階で影響します。 量的データの場合は、計算の中にそのデータの値が使われますが、 質的データの場合は、使われません。
厳密に言うと、 実験する時の因子”だけ”を考慮すれば良いのでしたら、 品質工学の実験でばらつきの小さな品質が得られます。 こうした実験は、実験室なら可能かもしれませんが、 工場のように複雑な環境では、簡単な話ではないです。
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