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指数平滑法は、 移動平均モデル の発展型です。
指数平滑法では、重みを付ける時に、入れ子のようにすることで、指数的な重みの付け方で、 直近のデータほど重視するように重み付けします。
ちなみに、移動平均モデルに重みを付ける他の方法としては、 ARモデル もあります。
指数平滑法は、以下の式を使います。
この式は、局所的な平均値を求める式になっています。
ARモデルと同様の書き方をするのなら、予測式は以下になります。
αは0から1の間にしますた、 αが0の時は、 ホワイトノイズモデル と同じです。 αが1の時は、ランダムウォークモデル と同じです。 そのため、単純指数平滑法は、両極端にホワイトノイズモデルとランダムウォークモデルを持った中間モデルです。
ARモデルは、いくつ前のサンプルまでを参照するのかや、そのサンプルの係数の大きさを個別に調整しますが、 単純指数平滑法は、「直近のサンプルほど重視する」という考え方で、そこに指数の方法を使います。 計算が軽くなり、実務向きな手法になっています。
単純指数平滑法は、 平均値の逐次学習 の式と、似ています。
いわゆる逐次学習は、真の値が一定なことを想定しています。 単純指数平滑法は、真の値が変化することを想定しています。 その違いが、係数の違いになっています。
一般的な文献では、「指数平滑法」と言っている時は、上記の式のことです。 Excelでも、「指数平滑法」は、上記の式のことです。
三重指数平滑法 も解説している文献では、上記の式の場合を、「単純指数平滑法」と呼ぶことがあります。
指数平滑法の英語名は、「Exponential Smoothing」です。 ソフトの関数名では、「ES」となっていることがあります。 英語の略称には、「EWMA」もあります。 これは、「Exponentially Weighted Moving Average:指数重み付き移動平均」の略です。
指数平滑法には、上記の式を発展させたものとして、 三重指数平滑法 があります。
また、一般的な指数平滑法は、局所的な平均値を求める方法ですが、応用として、局所的な標準偏差を求める方法も知られています。これは、 EWMAモデル と呼ばれています。
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