原因と結果の関係は、「○○だから××」と表現します。 原因がひとつの時は、これで良いのですが、2つ以上になって来ると複雑になります。
2つ以上の場合は、AND(アンド)条件とOR(オア)条件で分類すると、考えやすくなります。
連関図 や、 なぜなぜ分析 など、因果関係を扱う手法はいろいろありますが、 ANDかORかは、あまり区別せずに、ただ「これが原因だろう」と考えてしまう事が多いように思います。
これらの手法は、AND条件が特に扱いにくいのですが、意識するに越した事はないと思います。
AND条件は、「天気予報が晴で、前日の天気が晴だったから、傘を持っていない」が例になります。 天気予報と前日の天気で、両方がそろわないと成り立たない事と似ています。
直列の電気回路と似ています。
OR条件は、 「天気予報が雨か曇だから、傘を持っている」が例になります。 天気予報が雨か曇のどちらか起きていれば、成り立つのがポイントです。
並列の電気回路と似てます。
交互作用の種類 のページでは、交互作用をAND条件、OR条件、XOR条件で分類しています。
冒頭に、ANDとORの使い分けの難しい手法を挙げましたが、使い分けることを前提にしている手法もあります。
信頼性工学のFTA は、ANDとORを使い分け、不具合の発生の確率を計算します。
決定木
の場合、同じ所(ノード)からの枝分かれしたノード同士は、ORの関係です。
その深さ方向でつながったノードがANDの関係です。
交互作用項の力 のページに詳しく書きましたが、 回帰分析系の手法では、交互作用項を作ることで、AND条件やOR条件に近い表現ができます。
交互作用の分析 のページに詳しく書きましたが、AND条件やOR条件の定量的な評価ができるグラフがあります。
アソシエーション分析 では、ANDとORの可能性のあるものを抽出してくれますが、グラフの解釈には注意が入ります。 if-thenルールと因果関係の関係 にまとめました。
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