トップページ | ひとつ上のページ | 目次ページ | このサイトについて | ENGLISH

連関係数を使った主成分分析

主成分分析では、相関係数の行列(相関行列)を固有値分析する方法になっています。

「相関係数の代わりに 連関係数 を使ったら、質的変数に対応できるのでは?」というのがこのページのアイディアです。

筆者の思い付きで作った手法です。 先行研究があれば、筆者まで教えていただけると幸いです。

手順

主成分分析で、共分散行列あるいは相関行列を求める部分で、連関係数の行列を求めます。 その後は、主成分分析と同じです。

まず、求めた行列の固有値を求めます。

求めた固有値が、それぞれの主成分の分散を表し、固有ベクトルが、主成分と元の変数の関係を表しているものとみなします。

連関係数を使った主成分分析の正しさ

相関係数は、正負の両方の値があります。 連関係数は、正だけです。 このため、連関係数行列を、相関係数行列の代わりにして、固有値分析をして主成分分析をすることの正当性が、よくわからないでいます。 ただ、以下のように、もっともらしい結果になるので、間違ったことはしていない気はしています。

カーネル主成分分析との類似

カーネル主成分分析 では、相関行列を使う計算のところを、カーネル法というものに取り替えることで、様々な表現を可能にします。

相関係数の代わりに連関係数を使うアイディアは、それと似ています。

実施例


データは、上のようなものです。 サンプル数は、約1000あります。 A、B、C、Dは、3水準系の直交表です。 独立しています。

Eは、1行目が「E2」となっている以外は、並び方が、Dと、まったく同じになっています。

結果は、下になり、きれいにデータの構造がグラフになっています。

ソフト

R

上のグラフは、 Rによる連関係数を使った主成分分析 で作っています。


順路 次は 偏連関係数

データサイエンス教室