概念分析は、「概念」を扱います。また、「言葉」を扱います。 概念としての言葉や、言葉に込められた概念を対象にしています。
概念分析とは、
「
自分が問題視していることに関する、言葉の意味(定義)や、言葉の関係を明確にしていくこと」
、と言えるようです。
定性分析の一種とも言えます。
概念分析は、物事を考えたり、文章を書いたりする時に必要です。
概念分析とは、物事を把握し、言葉で表現する時の過程でしていることなので、誰でもしています。 ただし、速さや深さに個人差があります。 物事の理解の早い人、 わかりやすい説明の上手な人は、概念分析が上手なのかもしれません。
概念分析をしておくと、 定性的な仮説の探索 が、かなりスピードアップします。
分析哲学 は、概念分析の一種です。 「問い」を立ててから言葉の意味を深く考えたり、「意味」、「存在」、「芸術」、「自由」といった抽象的な言葉の分析が好まれる分野です。
「非線形な世界」 大野克嗣 著 東京大学出版会 2009
カオス
の本なのですが、こういう現象の解析手段として、
概念分析を挙げています。
この本の概念分析は、物事の定義をはっきりさせることを指しているようです。
「都市計画数理」 谷村秀彦 他 著 朝倉書店 1986
都市計画
の数理の本です。
第4章で、問題が入り組んでいる複雑な計画に取り組む時に、最初の段階として、概念分析を挙げています。
この本の概念分析は、主体の分類、等です。