初心者の実験方法というのは、 「ベースになる水準の組合せがあって、 他の因子の水準はベースのままで、ひとつの因子の水準を変えて実験し、 それをそれぞれの因子についてやってみて、各因子の効果をまとめる。」というものだと思います。(筆者はそうでした。)
しかし、ベースの水準を使う方法は、 複数の因子の水準を変えた実験をしないので、見逃しが起きます。 実験計画法は、見逃しのない実験条件の組み合わせを教えてくれます。
実験計画法は、フィッシャーが農業試験のために考案したのが最初と言われています。 3原則と言われるものがあります。
水準を多く取る実験では、水準を多く取ることによって、 データの再現性がある程度評価できます。 そのため、反復はそれ程重要ではありません。
農場に比べれば、工場や実験室の実験環境は均質のため、 工場や実験室での実験では、 局所管理はそれ程重要ではありません。
フィッシャーの3原則は、農業試験を実施する上では重要です。 それ以外の実験では、重要度が多少違って来ます。
順路 次は 配置実験