という
比例分散モデル
の、「a+E」の部分は、「平均値がaになっているばらつき」という解釈ができます。
そのように考えると、aとEは2つで1つのものを表しています。
比例分散モデルは、「a+E」とXが掛け合わさっている乗法モデル(広義の乗法モデル)です。
上のグラフは、比例分散モデルの例です。
比例分散モデルの、aの部分は傾き、Eの部分はY軸方向のばらつきの大きさを決める数字になっています。
という式で比例分散モデルは表現できますが、
と書いて、aXとEXの2つの効果が合わさっているモデルと解釈すると、対策も分けて考えられるようになるので、便利です。
このように乗法モデルとして表現できるけれども、加法モデルのように書くことができ、加法モデルのように解釈できるモデルを、「加法モデル的乗法モデル」とここでは呼んでいます。
偶然誤差と系統誤差 のうち、偶然誤差は、平均値が0の分布で、系統誤差は、平均値のずれになっています。
「a+E」の部分を、「平均値がaになっているばらつき」と考えるという事は、「偶然誤差と系統誤差の両方を入れた」という解釈ができます。
という形で書けば、 比例比例分散モデル
も、乗法モデルになります。
ただ、「1」というのは、乗法モデルの形にするために便宜的に使われているものなので、 特に物理的な意味がないです。 この点が、比例分散モデルとは違います。 そのため、モデル式としては、不自然な感じがします。
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