特性要因図は、「魚の骨」や「フィッシュ・ボーン」とも呼ばれます。
QC7つ道具
のひとつにもなっています。
特性要因図は、「特性」と「要因」を表すという名前になっています。 「特性 = 結果」、「要因 = 原因の可能性になるもの」と思って使うことが多いです。 要因解析 で使います。
また、最初の要因は、5M+1E(Man、Machine、Material、Method、Measurement、Environment)の分類にすると、工場で起きていることの分析では考え易くなります。
5M+1Eの中で、何を書いたら良いのかが一番わかりにくいのは、Measurement(測定)の要因かもしれません。
Measurementでは、「測定されたデータは正しくないかもしれない」、「こういう測定をしてデータを記録している」という考え方をします。
5M+1Eの観点で分けると、例えば「作業者による測定」ということを、Man、Method、Measurementのどこに書くべきかで迷うことがあります。 結果的に MECEな分析 になっていればよいので、どこかに入っていれば良いです。また、MECEではないですが、ダブりがあっても、漏れがあるよりは良いので、あえて、当てはまりそうなところには、全部入れておくのでも良いと思います。
筆者は、会社全体の改善活動を指導する仕事をしていたので、特性要因図を使う場面をいろいろと経験させてもらっています。 QCの教科書的な説明では、要因の分析には、特性要因図を使うようになっていますが、 特性要因図を、「因果関係を表した図」として使おうとすると、うまくまとまらないことがよくあります。
その経験を踏まえると、特性要因図は、「因果関係を表した図」ではなく、「現象や物事の構造を表した図」と考えた方が良いようです。
構造が分かって来ると、因果関係の仮説が立てられるようになって来ます。 そのため、因果関係を考え始めたら混乱して来た時などに、やってみると良いです。
特性要因図だと考えにくい場合は、 なぜなぜ分析 の形の方が、考え易いこともあります。
また、チェックすべきことを網羅的に出したい時は、 業務フロー で起きていることを順番に書き出す方が良いです。
順路 次は 連関図