工場からの排気や排水に有害物質が含まれる場合、
処理をしないと工場の外に出せません。
この技術として、スクラバーや、膜によるろ過技術があります。
生物的処理の主役が
微生物
です。
ちなみに、浄化技術の知識は
公害防止管理者
の試験で問われます。
環境の浄化技術としては、土の浄化もあります。 以前は、「土を処理施設まで持って行き、きれいにしてまた戻す。」という方法でしたが、 今は現地で処理する方法もあるそうです。 輸送のコストやCO2の発生を削減できる利点があります。
環境工学は、土木工学の発展形として組み立てられて来ています。 土木工学の中に衛生工学があり、衛生工学の専門家が、 環境方面にシフトしてできた分野のようです。 都市のあり方や、水道システム等のあり方が議論されています。
環境工学は、都市の機能を議論します。 歴史や文化といったものも含めた設計は、 風土工学 になって来ます。
「環境システム工学入門」 L.G.リッチ 著 産業図書 1979
水処理のシステムの本です。
物理学・化学・生物学の基本的なことから、処理技術や管理技術の技術論までカバーしています。
大気の話も少しだけ出てきます。
タイトルに「システム工学」とありますが、このサイトの
システム工学
とは別物でした。
「水環境基礎科学」 宗宮功・津野洋 著 コロナ社 1997
水の性質を述べた後、環境化学・環境物理・環境生物を述べ、最後が水域生態系です。
処理技術の話はありませんが、処理を考える前に必要な知識が書いてあります。
「環境工学概論」 福田基一 著 培風館 1980
大気汚染、水質汚濁、廃棄物、土壌汚染、騒音、公害振動、規制基準と環境基準、で章が組まれています。
「環境工学 −これからの都市環境とその創造のために」 住友恒・村上仁士・伊藤禎彦 著 理工図書 1998
環境科学を概観し、様々な環境問題とその対策技術や、環境の計画を挙げています。
タイトルに「
都市環境
」とありますが、特に「都市」を意識した記述はありませんでした。
「環境工学」 石井一郎 著 森北出版 2003
騒音、超低周波音、公害振動、水質汚濁、大気汚染、地盤沈下、悪臭、土壌汚染、廃棄物、自然環境、自然破壊、地球環境、環境影響評価、
で章が組まれています。
「図説 わかる環境工学」 渡辺信久・岸本直之・石垣智基 編著 学芸出版社 2008
キルンやヒートポンプ等の代表的な技術や、反応・拡散・熱力学等の物理学や化学の基本について、
すっきりと解説しています。
「マンガでわかる環境工学」 原口秀昭 原作 サノマリナ 漫画 彰国社 2008
熱・光・音の尺度の意味や考え方、また、対数の使い方について、
非常に丁寧に解説しています。
「環境工学の本」というよりは、「環境工学で使う重要な尺度の本」です。
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