同時付置図を使った分析をする時の元のデータは、左のようなものです。
これについて、
A-B型の中間層分析
をすると、右のデータを作れます。
上の例は、 コレスポンデンス分析 の場合です。
同時付置図は、このデータを散布図にしたものです。
同時付置図にすると、行と列の項目の近さを一緒に分析できます。
同時付置図は、とても便利なものですが、機械的に作って、「A1とB1は近い」といったような分析はできないです。 ポイントは2つです。
同時付置図を作って、「A1とB1は近い」という考察ができるのは、分割表(頻度データ・カウントデータ)について、 コレスポンデンス分析 や 行列の分解 をした場合です。
主成分分析や、頻度データ以外でも同時付置図は作れますが、AとBの座標の意味が違うので、「A1とB1は近い」といった分析はできないです。
さらに、分割表について、 コレスポンデンス分析 や 行列の分解 をした場合だとしても、「A1とB1は近い」といった分析が難しい場合があります。
素直に、「A1とB1は近い」といった分析ができるのは、2つの変数だけに知りたい情報が入っている場合です。
上の例のように、X1、X2、X3という3つの変数が出て来ている場合は、X1とX2の散布図では、X3のことがわからないです。
下のように、変数の組合せごとに同時付置図を作って考察することはできますが、考察しにくいです。
この問題の解決策としては、 多次元同時付置図 があります。
Rの実施例は、 Rによる主成分分析の基本 にあります。
順路 次は 多次元同時付置図