偏相関係数による分析 の流れから、「有向グラフ」という方向に進んだのが、 有向相関分析 です。 これはこれで面白いのですが、向きが決められる場合が限定的です。 また、構造がある程度わかっていないデータには使いにくく、そうしたデータに 多重有向相関分析 のようなアプローチをすると、うまく行きません。
ところで、 偏相関係数による分析 の、もうひとつの方向性としては、相関係数を使った方が良い場合と、偏相関係数を使った方が良い場合の使い分けがあります。
もしかしたら、 ベイジアンネットワークによるデータの構造解析 として、同じ方法がすでに世の中にあるかもしれないのですが、筆者の知る限りではないようです。 ご存知の方は、ご教示いただけると幸いです。
多重有向相関分析
のページと同じデータを使っています。
多重有向相関分析
よりもシンプルな結果になりました。
左が、相関係数のみ、右が、偏相関係数のみで、同じようにグラフを作った場合です。
いずれにしても、入って欲しくない線が入ってしまっています。
Rによる有向相関偏相関分析 の中に、上記の実施例のコードがあります。
順路 次は 相関偏相関散布図