KPI
KPIは、Key Performance Indicator(重要業績評価指標)の略で、ビジネス用語として定着しています。
環境と品質のためのデータサイエンス
とKPIの間には、多面的な関係がありますが、どのようにKPIを説明するのかが定まらないでいます。
以下、筆者のメモ書きになります。
データサイエンスとKPI
比率ベースと総量ベース
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環境影響の尺度
には比率ベースと総量ベースがあるが、KPIも同様
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会社の売上や、会社の社会影響は、総量ベースのKPIと相関しやすい
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比率ベースのKPIは、規模の異なる会社や事業の比較をしたい時に役に立つ。
同じ会社や、同じ事業の変化の分析は、総量ベースが基本。
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総量ベースは単独でも良いが、
比率ベースは、総量ベースとの併用がベスト。
比率ベースだけで、優劣を判断すると、事業規模を見ていないので、判断を誤る。
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外部から現場を見る人は、比率ベースのKPIで、しかも、複雑な構造のKPIを好むことが多い。
現場の人は、総量ベースのシンプルなKPIで行動している。
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分子と分母が複雑なKPIは、様々な要素でできているので、「これを見れば、いろいろなことがわかる」と思われがち。
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分子と分母が複雑なKPIは、コントロールができず、損益にも直結しない。
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比率ベースのKPIは、分子と分母が1個ずつで定義されているシンプルな形がベスト。
経営管理
会計で使われる指標は、KPIではないですが、KPIと似た特徴がありますし、KPIと連動しています。
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経営の良し悪しを営業利益で判断しようとする人が多い。
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営業利益の高さと、従業員個人が得るもの(給料や満足感)は相関しない。
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投資家が注目するのは、単年度の営業利益。
これに最適化を始めると、時間のかかる活動ができなくなる。
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「営業利益 = 売上 − 費用」なので、売上が増えなくても、費用が減れば、営業利益は増える。
それを狙うのなら、売上を減らさずに、費用だけを減らす必要があるが、費用を減らす施策が、売上を減らすこともある。
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予算値は、計画値や予測値。
予算の達成・未達成は、投資家にとっては重要な情報。
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予算管理を厳しくすればするほど、「必要な事にお金が使えない」、「予算消化を目的として、不必要な事にお金を使う」という現象が起こる。
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前年度との比較による理由付けが、定型の分析になっている会社が多い。
しかし、最低でも5年は遡らないと、年単位で起こっている変化の本当の理由は、真偽がわからない。
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もっともらしく聞こえる理由が、本当の理由とは限らない。
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理由を説明するのなら、ざっくりでも良いので、その理由の寄与率の説明が必要。
順路
次は
問題解決と課題達成