微分方程式モデル
は、数学や物理学で、物事を表すモデルとしてよく使われています。
微分方程式モデルは、例えば上のような式です。 上の式は、左がXの変化量を表し、右がその時のXの式を表しています。
左辺のdtは、無限小の意味なのですが、コンピュータでは無限小が扱えないです。 そのため、微分方程式モデルはそのままでは、コンピュータで扱えないです。 差分方程式モデルは、微分方程式モデルの代わりにコンピュータで使うモデルです。
微分方程式モデルから差分方程式モデルを導いた時の、一番簡単な近似が上のようなものです。
専門書には、もっと精確になる近似が紹介されています。
Xnというのは、n番目のXの値です。
この式の左辺は、単位時間当たりの、Xの変化量を表しています。 単位時間の単位が、分母のΔtです。 Δtは、小さな数ですが、無限小ではないです。
差分方程式を上のように変形します。
Δtが単位時間で「1」ということなら、下記のようにも書けます。
すると、右辺はn番目のXで決まる量になり、左はn+1番目のXの値です。 このようにすると、新しいXが次々と計算できます。
ランダムウォークモデル は、この方法の応用のひとつです。
ARモデルとその発展形 のひとつに、ARIMAモデルがあります。
ARMAモデルでは、左辺がXn+1になるのに対して、ARIMAモデルでは、Zn+1というXの差分を考えます。
ARMAモデルでは、ある瞬間のXの値が右辺で決まっていると考えますが、ARIMAモデルでは、Xの変化量が右辺で決まっていると考えます。
ARIMAモデルは、Δtが1の差分方程式という風に考えることもできます。
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