「お金」のデータと言えば、売上高、株、値段といった話が多いですが、ここではデータとしてのお金の性質を考えてみました。
会計の分析 では、率の指標も使われますが、会計のデータの構造は、足し算・引き算だけで成り立っています。
例えば、営業利益は、売上高から、原価と販管費を引いた値です。
そのため、会計のデータは、 重回帰分析 との相性が非常に良いです。
お金は、計算上はマイナスの数字が表れることもありますが、0以上の整数しか基本的にありません。
また、お金の合計値には意味があります。
これらの性質は、統計学にある頻度のデータと同じになって来ますので、お金のデータを頻度のデータの理論で扱うのは、筋が良いと思います。 こうした理論としては、 クロス集計 や コレスポンデンス分析 があります。
産業連関表は、 経済性のデータ解析 で使われるデータで、この分析を「産業連関分析」といいます。
産業連関表は、 一対評価 の部分に、付加的なデータを足した構造になっています。 エコロジーとエコノミーの関係を、ひとつのデータセットの形に表しています。 データ分析以前に、この形式で現象をまとめようとしている点がポイントです。 筆者は、 データフィジクス(データ物理学) のひとつの形と思っています。
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