対応ありの分割表と、対応なしの分割表 のうち、対応ありの分割表に使う検定が、マクマネー検定です。 ノンパラメトリック検定 の一種として、紹介されることが多いです。
独立性の検定 は、対応なしの分割表に使います。 関係がない場合、表の中の値は、ほぼ均等になるはずです。 独立性の検定では、何らかの関係があると、値が偏って来ると考えます。
上のような分割表に対して、マクマネー検定では、(b - c)と、(b + c)だけから、以下の量を作って、これをカイ二乗検定をします。
aとdは、AとBという2種類の評価に対して、(合格-合格)や(不合格-不合格)のように、いずれも同じになるような度数が入るようにします。
bとcは、(合格-不合格)や(不合格-合格)のように、評価が変わったもの、ということになります。
マクマネー検定が見るのは、bとcの差です。 これによって、評価に違いがあるのかを見ます。
マクマネー検定は、bとcの違いしか見ないので、aとdは無関係になっています。
aとdは無関係なので、データ全体の量に対して、bとcの差がどのようなものなのかは評価していないです。
データ全体に対して評価するのなら、分母は、b+cではなく、a+b+c+dの方が良さそうです。
マクマネー検定と独立性の検定は、「対応のある・なし」という違いで説明されることが一般的のようです。
「対応のある・なし」という事と、検定している内容との関連が議論されることは、あまりないようですが、議論するなら、以下の違いがあります。
Rによる違いの有無の分析 にあります。
「医療統計学 基礎統計から多変量解析まで」 松木秀明・須藤真由美・松木勇樹 著 東海大学出版部 2014
マクマネー検定は、対応のある場合の独立性の検定として、SPSSでの例も使って、解説しています。
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