尤度統計学 は、尤度を中心にした統計学ですが、歴史的には、 最尤推定、 尤度比検定、 ベイズ統計の中で、尤度は道具のようにして、役に立って来ています。
尤度モデルは、そのままを分析するのではなく、応用の方がよく知られています。
ベイズ統計 では、ベイズの定理で扱うことができる2つの事象について、「原因と結果」や、「事前と事後」、「データと仮説」という解釈をします。
そうした解釈をいったん外して、改めて、ベイズ統計で出て来る式を見ると、尤度モデルの式になっています。 尤度モデルの右辺と左辺の使い方のガイドが、「原因と結果」や、「事前と事後」、「データと仮説」といったものになっているのが、ベイズ統計です。
事前分布が「1」の特別な場合のモデルと、最尤推定のモデルは同じです。
「In All Likelihood Statistical Modelling And Inference Using Likelihood」 Yudi Pawitan 著 Oxford University Press 2013
モデリングへの尤度の利用は、合意がある。一方、尤度を直接、推定に使うことについては、物議がある。それが尤度原理にまつわる話。
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