トップページ |
ひとつ上のページ |
目次ページ |
このサイトについて | ENGLISH
時間軸に沿って変化している現象の分析を、時系列分析と言います。 「動的」や「ダイナミクス」と言われる現象の分析です。
時系列分析としては、物体の動きや、温度や株の変動のようなデータがイメージされることが多いと思います。 しかし、例えば、工場の中では、装置のログデータや、MES(Manufacturing Execution System : 製造実行システム)のデータ解析も、 時系列分析の一種と言えます。
時系列分析では、時間軸の変化の扱い方で、いろいろなアプローチがあります。
「時系列分析」を特に意識していなくても、たいていのデータは、時間軸と何らかの関係があります。 時系列分析の考え方は、 データサイエンス の中では、いつも頭のどこかに置いてあると良いです。
現象を数値化して解析する手法には、 現象の特徴や知りたいことによって、種類があります。
「時系列解析」や「時系列分析」がタイトルになっている文献では、 時系列近傍法 にある、 ARMAモデル の系統の話題を中心にしていることが多いです。
2000年以前の文献では、 スペクトル解析 が含まれていることがありますが、周期的な現象の分析方法ではなく、ARMAモデルで扱うようなデータの研究手段として使われています。
ARMAモデル以外では、 点過程 のアプローチが含まれていることがあります。 また、単調増加や単調減少のモデルとして。 時系列回帰分析 が含まれていることがあります。
しかし、時系列データの種類の多さや、分析の目的に対して、これらの手法では足りないです。
このサイトは、「時系列分析」という言葉の本来の意味に合うように、時系列分析を構成してみました。
経時解析 ・ 時系列近傍法 ・ スペクトル解析 では、手持ちのデータを使って、そのデータをもっともよく表すモデル式を作ろうとします。 しかし、良い式が見つからないことは、よくあります。 特に、重回帰式のような式を、そのまま当てはめようとすると、うまく行くことはあまりないようです。
「指数関数の関係がある」、「あるXを、あるXで割った値を使うと、Yとの関係が単純な形で表せる」、 等、扱っている現象の物理的な内容を知っていると、うまく当てはまることがあります。 物理知識を使って、データを加工してから当てはめます。
システムダイナミクス は、現象の数式を組み立てて、その現象の時間的な変化をシミュレーションします。 当てはまりの良いモデル式を、物理的な内容を踏まえて探すアプローチとは、相補的な関係です。
ディープラーニング の仲間として、 再帰型ニューラルネットワーク(RNN) が登場して来ています。
ディープラーニングと言えば、画像認識の技術として有名ですが、 RNNは、時系列データを扱えるようにしたディープラーニングです。
音声認識 や 自動作文 などの自然言語処理での利用が進んでいます。
下記は、時刻や時間のデータを扱う時に使う、 データリテラシー の技です。
順路
次は
予測の方法としての、時系列分析と多変量解析の違い
