ばらつきを小さくするには、どうすれば良いですか?
誤差の原因 のページに、ばらつきの原因の種類をまとめていますが、丁寧に分析して、原因を特定する必要があります。 原因が重なりあっている時は、 誤差の伝播 の分析が必要なこともあります。
また、誤差が小さくなった時の評価には、 誤差とn数 の知識が必要です。 簡単な理解としては、誤差の大小の分析をする時には、平均値の改善の分析をする時よりも、10倍くらいのn数が必要なことを知っていると良いです。
何十年もほぼ同じ製造方法を続けている工程では、例えば、測定器は4桁の数値を出しているのに、四捨五入して上の3桁しか使っていないことがあります。 この場合、 有効数字による誤差 が起きていて、4桁の数値をそのまま使うようにすると、ばらつきが小さくなることがあります。
ばらつきを小さくしたい理由として、工程能力を改善したいことがあるかもしれません。 工程能力 のページにありますが、工程能力を改善する方法は、ばらつきの改善だけではありませんので、 改善を急ぐ場合は、ばらつき以外の改善も検討すると良いです。