国家予算の話は、よくニュースに出ますが、企業にも予算があります。(予算を作らない企業もあるようですが)
予算をどのように考えているのかは、企業によって、人によって違うようです。 事業計画とほぼ同じ意味であったり、目標値とほぼ同じ意味であったり、予想でもあったりします。
Beyond Budgeting(BB)は、「超予算」と訳される事が多いようです。 旧来の予算制度は、予算作成に膨大な手間暇がかかったり、 事業の柔軟な変化に対応するのが難しいことを問題視して考えられたものです。
まだ発展途上のようで、 目標を「他社との差」等を使って、相対的な目標にすることや、 非財務的な指標を使ったり、タイムリーな情報を使うこと等が提案されています。
予算不要論もあり、実際に予算の作成をやめた企業もあるそうです。
製造間接費を原価に反映させる時は、割り勘勘定に近いものであったのですが、 実際の活動に結び付けることによって、より実態にあった計算ができるようにしているようです。 これを、Activity-Based Costing (ABC:活動基準原価管理)と言います。
ABCを元にして改善を進めるのが、 Activity-Based Management(ABM:活動基準管理)で、 ABCを元にして予算を作るのが、 Activity-Based Budgeting (ABB:活動基準予算管理) と言うそうです。
「「管理会計の基本」がすべてわかる本」 金子智朗 著 秀和システム 2009
・間接費の管理が重要になって来ているが、それには標準原価計算はあまり役に立たない。
・ABC(Activity Based Costing):間接費を細かく配賦する。
・予算管理は管理できる数字だけにする。
「組織を活かす管理会計 :組織モデルと業績管理会計との関係性」 伊藤克容 著 生産性出版 2007
伝統的な予算管理が組織の呪縛になっているので、BBやABBは、
官僚的な組織が自律的な組織になるためのツールとして期待できるそうです。
「戦略管理会計」 西山茂 著 ダイヤモンド社 2009
ビジョンの設定から始まって、短期的・長期的な意思決定、原価企画、予算作成、直接原価計算、バランススコアカード、組織作りなど、話題が多岐にわたっています。
「管理会計を学ぶ」 溝口周二・奥山茂・田中弘 著 税務経理協会 2010
財務分析
、
バランススコアカード
、予算管理、キャッシュフロー管理、原価管理、差額原価収益分析等について、基礎的なことをまとめています。
「わかる!管理会計 :経営の意思決定に役立つ会計のしくみを学ぶ」 林總 著 ダイヤモンド社 2007
・7章で月次決算の必要性を説明しています。
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