説明のために少し極端な言い方をすれば、 「顧客は、品質を見て製品を選ぶのではなく、ブランドを見て製品を選んでいる。」、 ということを マーケティング では考えます。 品質の担当者としては面白くない話ですが。。。 ただし、品質が低ければ、ブランド力は高まりませんので、品質が重要なことは変わらないと思います。
製品開発には、「付加価値」と言う名目でベースになる製品に追加の機能を付ける場合がありますが、 ブランドも製品の価値のひとつです。
「機能」を重視していると、「この機能は便利だから、買いませんか?」という宣伝方法になります。 しかし、ブランド力で買ってもらうのなら、消費者にブランドのイメージを作ってもらうのが中心になりますので、 手段は、宣伝だけではなくなっています。
ブランドは特定の製品を指すものよりも、企業そのものを指すものの方が重要なようです。 ブランドを高めるということは、 企業価値 を高めることと、ほぼ同じことを指すようになって来ているようです。
企業は、製品の価値を高めることを、使命として考えて来たと思います。 しかし、今は、ブランド戦略の観点でも、CSRの観点でも、企業そのものの価値が重要視されています。
「ブランド」は、企業が CSR を踏まえた経営をする上で、キーワードになります。 CSRの活動が、ブランドを高めることにもなるためです。
慈善事業をCSRと考える立場では、 ブランド戦略の手段として、慈善事業に企業が取り組むこともあるようです。 それも良いですが、その企業の本業に関わるCSRに取り組めば、ブランドの価値が本当に高まるのではないかと思います。
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