「生産性を上げる」という時に、単純に作業のスピードを上げれば良いのであれば、 生産工学 は、それほど発展しなかったと思います。
生産工学では、 「作業のスピードを上げても、生産性が変わらない」といった時の原因を扱います。
工場の中では、 待ち時間があったり、トラブルがあったりして、設備の動作が停止することがあります。 設備の停止の改善は、生産のムダの改善になります。
チョコっと停止する現象を「チョコ停」、ドカっと停止する現象を「ドカ停」と言います。 チョコ停とドカ停は、10分程度を目安に区別することが多いようです。
ドカ停は、一回当たりの損失が大きいですし、発生がわかりやすいので、比較的注目されやすいです。 一方、チョコ停は、気付きにくいです。 気付きにくいのですが、実は頻繁に起きていたりもします。
チョコ停が、いつ、どの位の時間起きているのかを見つける方法として、 時間解析 があります。
工場の設備のデータには、例えば、1秒毎の回転数、 1分毎の装置のモード(搬送段階、前処理段階、加工段階、等)といった センサーデータ がありますが、 このデータをExcelのマクロ等で加工します。
工場のITシステムのログデータを使って、この解析ができる事もあります。
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