パレート図は、 QC7つ道具 のひとつになっています。 一見すると、 棒グラフ と折れ線グラフを合体させたグラフに見えます。
パレート図の棒グラフは、割合を大きい順に並べたものです。
折れ線グラフは、割合の累積(割合の大きいものから順に足し合わせたもの)を、わかりやすくしたグラフです。 「全体の8割まで解決するには、どの項目まで取り組めば良いのか?」、といった判断に使います。 問題解決の手順 の中では、テーマの選定や、現状把握の段階で使います。 やるべきことの優先順位を伝えたい時に、かなり説得力のあるグラフになります。
パレート図は、簡単ですし、わかりやすいですが、注意点がない訳ではありません。
まず、パレート図の項目に注意が必要です。 例えば、「ごみ」と、「ほこり」の項目がある場合、 同じものを見ても、人によって、「ごみ」として数えたり、 「ほこり」として数えていたりすることがあります。
一応、始めに確認しておかないと、ある程度進んでから、足元をすくわれかねません。 こういう場合は、2つのものを一緒に数えたり、区別の基準をはっきりさせてから数え直す必要があります。
もうひとつの注意点は、項目が重複する場合です。 ひとつの製品が、2つの項目に該当する場合、 二重に数えている場合と、何らかのルールで、どちらかの項目で数えるようにしていることが考えられます。
前者の場合、母数の考え方に工夫が必要になります。 後者の場合、本当は発生しているのに発生の実態が見えなくなっています。
Rによるパレート図 のページがあります。
R-QCA1
では、データのファイルの読み込みだけで、すぐにパレート図ができます。
ただし、日本語は文字化けします。
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