LCAは、Life Cycle Assessment(ライフサイクルアセスメント)の略です。 製品の材料調達から製品完成、 そして、廃棄されるまでの全過程(ライフサイクル)で発生する環境負荷を分析します。
例えば、環境負荷の対象が二酸化炭素なら、「もっとも排出量の少ないプロセスを見つけよう」、 といった目的に使える方法になります。
「LCA」と言えば、積み上げ法のことを言っていることが多いです。 積み上げ法では、製品の全ライフサイクルに対して、 各段階の環境負荷の入出力を洗い出して、それらを合計して(積み上げて)最終的な入出力を算出します。
ただし、「全ライフサイクル」といっても、ライフサイクルの範囲は解析者が決めます。 例えば、ライフサイクルのスタートを「材料調達」とします。 ところで、 「材料調達」ひとつを取ってみても、調達のスタート地点は、 「鉱山での採掘」、「材料メーカーの倉庫」、等々の選択肢があります。 範囲の設定は簡単ではありません。
積み上げ法は、ISO規格にもなっていて、ISO14040sです。
文献によっては、「LCAには、積み上げ法と産業連関分析がある。」としているものもあります。 LCAとしての 産業連関分析 は、筆者にはよくわからないでいます。 製品のライフサイクルを評価するということと、産業の連関を見ることのつながりがわからないです。
「ライフサイクル環境影響評価手法」 伊坪徳宏・稲葉敦 編 産業環境管理協会 2005
副題が
「LIME-LCA、環境会計、環境効率のための評価手法・データベース」です。
LCA国家プロジェクトが開発したLIMEの解説書です。
「ライフサイクル アセスメント −原則及び枠組み−」 石谷久・赤井誠 監修 産業環境管理協会 1999
ISO14040sの解説です。
「ライフサイクル アセスメント −インベントリ分析&適用事例−」 石谷久・赤井誠 監修 産業環境管理協会 2001
ISO14040sの解説です。
「企業のためのLCAガイドブック」石川雅紀・赤井誠 監修 日刊工業新聞社 2001
「環境適合設計の実際」市川芳明 編著 オーム社 2001
- リサイクルを踏まえたLCAによる設計方法
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