分散分析は、2群以上ある場合に、平均値に違いがあるかどうかを、調べる方法です。
「平均値分析」は、2群以上ある場合に、平均値に違いがあるかどうかを、調べる方法な点は、分散分析と同じです。
平均値分析と分散分析では、計算の仕方が違っています。
管理図 は、時間的な変化を見るグラフですが、変化を定量的に評価するための計算方法も開発されています。
平均値分析では、各群のデータを、xバー管理図(平均値の管理図)と、似た図法でグラフにします。 各群のデータには、時間的な順序がない前提なので、順番に特に決まりがない点が、管理図との違いになっています。
管理図の理論では、管理限界線(UCL・LCL)を、統計的に求めます。
平均値分析では、管理図の管理限界線を平均値分析用に改良したものを、管理限界線の代わりに使います。
平均値分析では、管理限界線を越える群があった時に、群間には有意な差があると考えます。
「平均値分析 平均値間の違いは偽か真か、その領域を図解する」 前野澄夫 著 日刊工業新聞社 2010
平均値分析が解説されている唯一の本のようです。
1元配置実験から始まって、2元配置、直交実験、という形で章を作り、平均値分析を解説しています。
分散分析と平均値分析では、ほとんどの場合に結果が同じになるものの、
1つの水準だけが、離れている場合は、分散分析よりも平均値分析の方が感度が良いそうです。
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