骨格のゆがみの改善から、体の不調を改善するアプローチは、
「主流になっている西洋医学ではない」という位置付けなのが
東洋医学と似ています。
また、ホリスティック医学
に分類できる点も似ています。
骨格にゆがみがあると、神経に負担(圧迫説と牽引説があるようです)がかかり、痛みとして現れたり、 心の不調として現れるようです。 骨格のゆがみが、様々な不調の原因になります。
骨格は、一度ゆがんでしまうと、自然に元に戻ることは、とても難しいようです。 そのため、いつまでも不調の原因になり続けます。
しかし、ゆがみを直すことができるのなら、それは、ゆがみによって引き起こさている不調に対して、根本的な対策になります。 (ただし、ゆがみの原因への対策ではないので、ゆがみを直しても、またゆがんでしまう可能性があります。)
自然には元に戻りにくいので、何らかの方法で、元に戻す技術が必要です。 戻す技術には流派の違いがあるようですが、このあたりの考え方は、どの流派でも共通しています。
ゆがみを直すだけでなく、ゆがみにくい体を作る方法も開発している点が、背骨コンディショニングの特徴になっています。
背骨コンディショニングでは、運動によって、ゆがみにくい体を作っていきます。
ゆがみにくい体の場合、一時的に特定の負荷が増えても、体はゆがみにくいです。 そのため、不調も起きにくいです。
骨格のゆがみへのアプローチでは、主に、首から腰までの骨を対象としています。 その骨と神経の関係から、痛みや不調の改善につなげます。
オステオパシーは、手で直そうとする点が、骨格のゆがみへのアプローチと同じです。
異なる点としては、まず、全身を対象にします。 頭蓋骨の研究もされています。 また、血液やリンパなどの流れも対象にします。
いわゆる東洋医学は、数千年の年月をかけて、統計的に積み上げられた知識でできています。 オステオパシーは、近代の解剖学の知識を元に、理論が作られています。 両者は、基盤が異なりますが、筆者が、第一線の先生方とお話させていただいていると、行き着くところが、とても似ているように感じています。
「一生痛みのないカラダをつくる 背骨コンディショニング 仙骨のゆがみを整え、全身の不調を根本から改善する症状別プログラム」 日野秀彦 著 日本文芸社 2018
「ゆるめる」、「矯正する」、「筋力アップ」の3本柱でできています。
まず、特に悪い場合について、専門家が施術する点は、他の流派と似ています。
背骨コンディショニングでは、自分で日常的に施術する方法も教えている点が特徴になっています。
「ゆるめる」、「矯正する」、「筋力アップ」は、自分で日常的に行います。
特に「筋力アップ」は、他の流派では見かけません。
ゆがみにくい体にしていくために、筋肉を付けます。
「メディカル・タイマッサージ入門 ホリスティック療法の最高峰!」 大槻一博 著 BABジャパン 2018
タイマッサージの歴史と、手技が写真付きで解説されています。
人に行う手技と、自分で行う運動の両方があります。
「筋肉をつける運動」が多めです。
「整形外科医が書いた正しいカイロプラクティック」 竹谷内宏明 著 五月書房 2004
医師の資格を持ちながら、カイロプラクティックの実践を進めている著者の本になっています。
・カイロプラクティックは学問として確立している点が、個人の知識と技量に依存する整体とは異なる。
ただし、資格制度が整備されていないので、現状では、知識や技量が十分ではなくても、カイロプラクティックの専門家を名乗れてしまう。
そのような専門家からは、適切なカイロプラクティックが受けられない。
・カイロプラクティックが直接扱うのは、背骨と骨盤の修正が中心。
腰痛には効果が高い。
さらに、骨格・神経・筋肉には関係があるので、自律神経失調症などにも効果がある。
「背骨&骨盤ゆがみを直せば若返る! おうちでできるアメリカ発カイロプラクティック」 おおたとしまさ 編著 ダイヤモンド社 2015
背骨や骨盤のゆがみが神経を圧迫したりすることで、体の不調につながることから、
ゆがみを直す体操を紹介しています。
この本では、普段は自分で予防をしたり、改善を進めて、自分ではどうにもならない時に施術院に行くと良いとしています。
部位ごとに左右に動かす方法が多いです。
「背骨から自律神経を整える ねじるだけで体と心が変わっていく!」 石垣英俊 著 清流出版 2016
胸椎に特に注目して、自律神経の不調を治して行く方法を解説しています。
「背骨の実学 痛みと不調を根本から改善する」 石垣英俊 著 池田書店 2014
運動とマッサージを紹介しています。
「ゆがみを直す整体学 西洋医学でもない東洋医学でもない整体学という第3の医学」 宮川眞人 著 彩図社 2017
肩胛骨と股関節のゆがみの修正を中心とした治療法を提唱されています。
これらのゆがみの修正が、体全体の健康の改善になるという理論です。
「クラニオセイクラル・オステオパシー 基礎と実践をひとつにまとめたわかりやすいチェックリスト」 トルステン・リーム、トビアス・K・ドプラー 著 ガイアブックス 2014
「頭蓋オステオパシー」や「頭蓋仙骨オステオパシー」と呼ばれる、頭部と仙骨にアプローチするオステオパシーの専門書です。
頭蓋骨の解剖学的な知識を元にして、オステオパシーの手技を頭に適用しています。
背骨と同じように、頭蓋骨も動く構造をしているので、頭蓋骨の矯正をしていくのですが、
頭蓋骨へのアプローチは、頭蓋骨の中、つまり脳で起きている不調の改善につながるようです。
頭の状態の分析には、頭で起きている規則的な振動の分析もあります。
頭蓋骨と仙骨には密接なつながりがあるので、両方に同時に手を当てて診断する方法もあります。
順路
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記号学