石は面白いです。
手持ちの知識のメモとして、このページを作りました。
ここでは、純粋な金属も「石」として一緒に考えたりしています。
地質学という学問があり、 その土地の大昔の気候や生態系を知ることができます。 地質学は地球という星の歴史を知ることができ、地球環境学の基盤になっています。
石は長い期間についての土地の環境がわかるので、 環境指標と言っても良いかもしれません。
石を物質として調べる基礎は結晶学にあり、物理学の範疇になります。 しかし、自然界の石は純粋な結晶ではなく、 結晶の組み合わせであったり、非結晶だったり、不純物の影響があったりするので複雑です。
一般的な石の主成分は、ケイ素(Si)です。
ケイ素の結晶は、ダイヤモンドと結晶構造が同じで、 シリコンウェハーの材料になります。 シリコンウェハーは半導体の主要な材料で、 半導体はコンピュータ部品の主要な材料です。 そのため、ケイ素は データサイエンス をハード面から支えています。
ケイ素は太陽電池の材料にもなりますので、 エネルギー問題でも重要な物質です。 そのため、太陽電池とシリコンウェハーで、資源の取り合いが起きています。
二酸化ケイ素(SiO2)の結晶は、石英です。 石英のきれいなものは、水晶と呼ばれます。 二酸化ケイ素はガラスの原料になります。
金の採掘作業による環境破壊や、 金を分離するための薬品による健康問題があります。 金のような貴金属だけでなく、 ダイヤモンドのような石でも同様の社会問題があります。 犯罪の原因にもなっています。
レアメタル(希少金属)は、資源の枯渇の問題を抱えています。
携帯電話や電子部品の中には、レアメタルが入っています。 よって、これらの廃棄物の山は、「都市鉱山」と呼ばれます。 一般的には、リサイクルには、エネルギー・水・洗剤、等が大量に必要なので、 リサイクルをする社会体制の作り方は、難しい問題がたくさんあります。
貴重な石は、大昔から装飾に使われています。
石の種類によっては、 「集中力を高める」・「願いがかなう」等の効力があると言われています。 パワーストーンと呼ばれ、専門店もあります。
ダイヤモンドやサファイヤのように非常に高価なものから、 ラピスラズリやメノウや水晶のように、比較的安価なものまであります。 値段は「壊れやすい」等の、石の性質に依存するところもありますが、 「産出量が少ない」等の経済的な要素でも決まります。
石の種類によっては、 主成分とそれらの構成比が同じでも、微量の不純物の違いだけで色が違うことがあり、 名前も値段も違ってきます。
海辺や河原のありふれた石ころでも、不思議な模様や形があると珍重され、 コレクターもいます。 「おじゃる丸」の「カズマ」のように、何でもないただの小石を集める人もいるようです。
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