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測定の誤差

測っているものが同じでも、測定の誤差が大きいと、同じであることを確認できないです。 測定を保証するための日本の法律として、 計量法 があります。

工程管理 でも、測定器の管理は重要です。 これをおろそかにすると、製品自体には何の問題もないのに、不良品になってしまう事もあります。

測定の誤差の求め方

誤差は、標準偏差で表現するのが一般的です。 同じサンプルを繰り返し測定して、そのデータを使って計算した標準偏差が基本になります。

また、繰り返し測定したデータを使うと、 信頼区間 を求めることができます。 信頼区間がわかると、平均値のばらつきの幅がわかるので、考察に便利です。

ゲージR&R

ゲージR&R(Gage R and R)は、測定の能力を評価するための手法です。

「測定の能力」と書きましたが、わかりにくいと思います。 例えば、人間の目でしたら、3cmと4cmのものを見て、「1cmくらい違う」という事はわかります。 しかし、0.03mmと0.04mmのものを並べられたら、「0.01mmくらい違う」どころか、差があるかどうかもわかりません。 これが人間の目の測定の能力です。

ゲージR&Rには、Rが2つありますが、Repeatability(繰り返し性)とResponsibility(再現性)です。

繰り返し性は、単純に同じ測定を繰り返した時の誤差です。 再現性は、測定者が違うことによる誤差と言われますが、測定のための準備の過程全体の誤差を指すこともあります。

ゲージR&Rでは、測りたい範囲に対して、繰り返し性と再現性を合わせた標準偏差が、どの程度の割合であるのかを評価します。

具体的には、いくつかのサンプルを、複数の測定者が、それぞれ同じ回数ずつ測ります。 それを二元配置分散分析すると、繰り返し性と再現性の標準偏差が、それぞれ求まります。

測りたい範囲の決め方や、測るサンプルの決め方で結果の値が変わってきますので、実際にゲージR&Rを使うときには、関係者間での協議が大事です。

測定器の日常管理

測定器は「物」なので、一般的には、劣化したり、変形したりします。すると、同じ値を出すと思っていても、測定値が、だんだん変わります。

そのため、標準になるサンプルを用意して、測定値を校正(修正)する事があります。 校正の間隔は、測定器の性質や使い方によります。 1カ月に1回の事もありますし、場合によっては、測定する時は毎回の事もあります。



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