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d分離


上の図は、X、Y、Zの関係を表しています。

知りたいのは、ZとYの関係です。 例えば、Zが処置あり・なしの時に、Yが効果あり・なしのどちらになるのかを知りたいです。

ところが、Xの影響でZが変わるので、YとZのデータだけで「相関あり」となったとしても、本当は、Xが原因で、Zは関係ないかもしれません。 これは擬似相関です。

d分離と介入


d分離は、介入という操作をすることによって、 第3変数の除去 をする方法です。

例えば、「もしもXの影響を受けずに、Zが処置ありだったら、Yはどうなるか」という仮想的な状況を考えます。 「もしもXの影響を受けずに」という操作が介入です。



参考文献

因果推論の科学 「なぜ?」の問いにどう答えるか」 ジューディア・パール、ダナ・マッケンジー 著 文藝春秋 2022
d分離が詳しく書かれています。


つくりながら学ぶ! Pythonによる因果分析 因果推論・因果探索の実践入門」 小川雄太郎 著 マイナビ出版 2020
d分離として、回帰分析による方法、傾向スコアを使う方法を紹介しています。
回帰分析による方法というのは、Yの説明変数に、XとZを入れる方法です。 このモデルを使うと、XからZへのドアは閉じられています。



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