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比率の差の検定のo値B

比率の差の検定のo値Bは、 比率の差の検定のo値 の一種です。

平均値の差の検定のo値B と似ているですが、分布の考え方がポイントです。

比率分布とは

test of diffence of ratio
比率分布というのは、上のグラフのようなものです。

比率を計算するための元データは、例えば、「0が90個、1が10個」といった0と1だけのデータです。 この場合、1の比率は0.1となりますが、これが上のグラフの「0.1」の部分を表します。

このグラフは、グラフの帯の幅を「1」と考えると、面積が「1」となり、確率密度関数として使えます。 確率密度関数は、一般的に山型の分布で表しますが、比率の場合、元のデータが0と1しかないため、このようなグラフで確率密度関数が表せます。

なお、比率分布のこのような表し方は、筆者が考案したものです。 既に世の中にあるかもしれませんが、筆者は見たことがありません。 もしあれば、このページの内容は、それに合わせるつもりです。

比率分布の違いのo値の考え方

test of diffence of ratio
比率の差の検定のo値Bでは、o値の考え方が、基本的に平均値の差の検定のo値Bと同じです。 2つの分布の共通部分の面積をo値とみなします。

2つの比率が、r2とr1で、r2の方が大きい場合、o値は以下の式になります。
o value = r2 + (1 - r1)

具体的な計算方法

EXCELの場合、例えば、A2とB2というセルに2つの比率が入力されている場合、下の式でo値が求まります。
=1+MIN(A2:B2)-MAX(A2:B2)

計算結果

test of diffence of ratio



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