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リエンジニアリング

リエンジニアリングは、1990年代に提唱されました。 状況に合わせて、業務のやり方を作り直すことを言います。

難易度の高い仕事を継続することは大変なことですが、 時代の移り変わりとともに、衰退を余儀なくされることがあります。 企業が持続的に発展しようとするのなら、 一度作られた形を解体して、作り直すことも必要です。

日本のリエンジニアリング

日本でのリエンジニアリングの解釈は、「米国から学ばなくても、日本はリエンジニアリングを昔からしていた。」、 というのが一般的のようです。

しかし、筆者にはそうは思えません。 そうした日本の解説の多くは、リエンジニアリングを、 「既存のものの悪いところを直す。」という 改善活動 と同じと考えていたり、 新規のビジネスを立ち上げることのように考えています。

リエンジニアリングの事例には改善活動のようなものもあるようですが、 リエンジニアリングは、もっと根本的なところから業務を変えてしまうことを目指しています。




参考文献

リエンジニアリング革命 :企業を根本から変える業務革新」 M・ハマー、J・チャンピー 著 日本経済新聞社 2002
リエンジニアリングの提唱者による本です。 リエンジニアリングの成功例や失敗例が、詳しい解説付きでたくさん載っています。
リエンジニアリングとは、「最初から作り直すこと」、「再出発」としています。 リエンジニアリングの特徴は、 「プロセス重視」、「『そもそも、なぜこの作業をするのか』を考える」です。


黒船を迎えた製造現場 : ISO9000シリーズ・リエンジニアリングを変革の第一歩に」 西沢隆二 著 産能大学出版部 1995
トヨタの格子理論というのを紹介しています。 格子理論では、材料の流れの軸と、人や装置の流れの軸を格子状に考えています。 この本は、「リエンジニアリングの方法は、日本にとっては新しいものではなく、 格子理論で説明できる」という立場です。
この本は、ちょっと変わった視点で 品質管理 を解説しています。 生産管理の担当者は工程全体を見ている一方で、 品質管理の担当者は工程全体を見ていないので、 ISO9000 の導入には、生産管理の担当者を入れるべきとしています。 このような提案をされることについて、品質管理の担当者は反省すべき点があるかもしれません。


一環品質設計マニアル :企画・開発・設計のリエンジニアリング」 野口彰夫 編著 新技術開発センター 1994
品質の設計の実務をまとめています。 新規の工程設計の方法として、 ISO9000 や、リエンジニアリングを参考にしています。




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