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プログラムの読み書き

プログラム言語はいろいろありますが、 筆者の知る限り、基本は同じです。 思いついたポイントをまとめます。

繰り返し処理

同じ作業をコンピュータに繰り返してもらいます。

「繰り返し」という呼び方では、何に使うのかがイメージしにくいと思います。 例えば、表の一番上の行から順にチェックして、処理していくための方法として使います。

条件処理

指定した条件が起きた場合に、どうしてもらいたいのかを書きます。

例えば、ある値を見つけたら、その値を出力したい時に使います。

変数

値の入れ物です。

例えば、「A = "Tokyo"」と書くと、「Aという入れ物に"Tokyo"という 文字(値)を入れた」ことになります。 その次に、「B = A」と書くと、 「Bという入れ物に、Aの中身を入れた。つまり"Tokyo"という 文字(値)を入れた」ことになります。

A = A + 1

初めて見た時に意味がわからないのが、「A = A + 1」となっている場合だと思いますが、 これは、「この行からは、この行より上で A にしていた値に 1 足した値を、 新しい A の値として使いなさい」という意味です。 プログラミング言語によって表記が異なりますが、 例えば、VBAでは、「=」の記号を、数学の等式の意味ではなく、代入の意味で使っています。

なお、数式処理ソフトのプログラミングでは、「=」の記号を、等式の意味で使っていることもあるので、注意が必要です。

入れ子構造

繰り返し処理や条件処理は、入れ子構造にして使います。

例えば、10行10列の形になっている表について、「100以上」の値を抽出したい場合は、
1行目の1列目、→、1行目の10列目、2行目の1列目、→、
という順に値をチェックして、100以上の値があれば、出力することになりますが、 この時に、行についての、繰り返し処理の中に、列についての繰り返し処理が入り、 その中に、さらに条件処理が入ります。 これが入れ子構造です。

入れ子になっていないと、コンピュータは、途中でどの行を処理すれば良いのかがわからなくなってしまいます。

上から順に処理

コンピュータは上からプログラムを順に読みます。 プログラムは記号の羅列のように見えますが、 コンピュータ向けの小説のようなもので、 始めから終わりまでの流れがあります。 小説と違うのは、繰り返しや条件処理があるので、 同じところをぐるぐる回ったり、 文章を読み飛ばしたりすることです。

プログラムを小説に例えましたが、 もっと近いのは、楽譜です。 繰り返したり、戻ったり、飛ばしたりする点が同じです。


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